印刷が滲んじゃうのは手刷りの味!? 失敗から学ぶ印刷のコツ【その1】

こんにちは、製版ラボのオオクボです。

以前、初めての方でも手軽に始められるシルクスクリーン印刷を試みました。

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刺しゅう枠をつかって簡単なシルクスクリーン印刷をしてみよう。*初めてさん編*

しかーし。。トライした時してみたものの…柄のフチがキレイに印刷できず、滲んでしまいました。
師匠に相談したところ、色々とアドバイスをもらえたのでご報告します。
*今回は師匠との対話形式でお楽しみください(笑)

 

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さかのぼる事、4カ月前のある日の師匠とオオクボ…

オオクボ:「印刷が滲みました〜( ;∀;) これって手刷りの味ですか??」

師匠:「味…味かぁ。いや、それは紗張りのテンションがゆるいからかな。刺しゅう枠だと軽く手で引っ張って1点で固定しているけれど、使っていくうちにゆるくなるよね。」

オオクボ:「はい…。固定するのは難しかったので、印刷の度に紗をピン!と張って、印刷していました。」

 

テンションがゆるいと何が良くないのか、いまだによくわかっていないオオクボに師匠は、

 

師匠:「滲んだ原因はいろいろあるけれど、今回は【紗張りのテンションがゆるいとなぜ滲むのか?】に絞って説明するね。普通はヘラ(スキージ)で刷ると、ヘラが通り過ぎた部分の版は、すぐ印刷対象物(印刷体)から離れていくでしょ。それを版離れというんだけど…わかる?」

 

言葉だけではチンプンカンプンだったので「基礎知識」からの図で説明してもらうと以下の通りです。

 

師匠:「今回のように、版のテンションが極端に少ないと版離れが上手くいかず、ヘラ(スキージ)が通過しても、紗と印刷対象物が離れなくて滲みが出てきてしまったのだと思うよ。」

 

むむむっ!!なるほど、そうか!大事なのは、「紗」と「印刷物」の空間だったのか!!

テンションがゆるいとポンっと跳ね返る力が弱くなり、生地(印刷対象物)と版が
くっついたまま離れなくなってしまった。
だから滲んだり柄がずれたり印刷不良を起こしていたのか。

 

…と気づいた瞬間でした。

ということで次回は、アルミ枠に紗張り済みの版を使って印刷をしてみようと心に誓ったオオクボなのでした。

 

横山工藝オンラインストアでは、アルミ枠にしっかりとしたテンションで張られた『紗張り済みのアルミ枠』を販売しています。
オンラインストアの紗張りは、手刷りで刷られる方が刷りやすいテンションで調整しています。
お知らせいただければ、機械刷り用に調整してお送りします。
他にも、希望のテンションや張り角度も対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

 

 

今、お使いの版で「なんだか印刷がうまくいかないなぁ」と感じている方は、もしかしたら紗張りのテンションが原因の1つかもしれません。

製版専門店だからできるしっかりとしたテンション。
ぜひ一度試してみてくださいね。

 

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紗張り済みスクリーン枠|横山工藝オンラインストア

https://store.ykougei.jp/categories/861126

 ※アルミ枠4サイズ、木枠1サイズの中よりお選びいただけます。
スクリーン紗(シャ)はバイアス張りで、メッシュの種類は3種類ご用意しています。
「80メッシュ」または「100メッシュ」「120メッシュ」よりお選びください。

 

→シルクスクリーン製版のことを、もっと詳しく知りたいときはこちらをどうぞ
〇基礎知識|株式会社横山工藝シルクスクリーン製版部

https://www.ykougei.jp/seihan/knowledge.html

 

それでは、また(‘ω’)ノシ

 

横山工藝 シルクスクリーン製版ラボ
スタッフ オオクボ

 

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